現在日本に在留する外国人技能実習生は27万人を超え、2017年に新設された技能実習法の元、従来に比べ職種の拡大・在留期間の延長が認められるようになりました。これから益々技能実習生は日本社会で欠かせない人材となっていくことが予測されています。
私は会社経営者として長年に渡り自らの工場でタイ・ベトナム・インドネシアから多くの外国人技能実習生を受け入れてまいりました。またタイに駐在員として3年滞在して現地工場の運営を行い、営業で10年アジアを回り現地の方々と直接取引をしてきました。それらの経験を通じて、外国に飛び込み生活することの大変さを身をもって実感し、外国人の思考、文化、風習、宗教への理解を深めてきました。
技能実習の現場では、実習生、会社双方のコミュニケーションが円滑に行われる事が重要と考えています。しかし現実は配属後の一定期間このコミュニケーションで苦労しました。なぜ双方ともに苦労しなくてはならないのか。彼らと過ごすことでその要因は2つあるのではないかと気付きました。
1つ目の要因は単純に日本語の単語量の少なさから意思疎通が図れないこと。
2つ目の要因は入国前の面接時に比べて配属時点でモチベーションが低下し、それが仕事に対する意欲に影響していること。
1つ目の単語量は仕事・生活をしていくことで徐々に増え解消していきました。
しかし2つ目のモチベーションを上げていくことに会社は頭を悩ませました。そもそもなぜモチベーションが下がってしまったのか。その原因は彼らの中に憧れの国日本に対する先入観と過度な期待があり、入国後に想像と現実とのギャップに直面してショックを受けたためでした。
では入国後講習中の1ヶ月の待遇を良くすることで、モチベーションの低下という状況は改善されるのではないだろうか、ひいては配属先の企業にとっても高い意欲のある人材を獲得でき、監理組合にとっても不安要因を減らすことができ、技能実習生・企業・監理組合三者にとってより良い環境を生み出せるのではないだろうか。そう考え「企業に愛される人材を育成する」を教育理念にRAC
Human Academyを立ち上げました。
実習先で日本人の方々に好かれ、可愛がられ、沢山の仕事を覚え、笑顔で帰国することが企業経営者としての願いです。一か月で出来ることは少ない、しかしその期間内での環境と教育をより良いものにすることで実習先配属後3年間(5年間)の技能実習がより実り多いものとなることを目指してまいります。
R&A Consulting株式会社
代表取締役 佐藤僚祐
会社概要
- 施設名
- RAC Human Academy
(講習施設運営会社 R&A Consulting 株式会社) - 代表者
- 佐藤 僚祐
- 本社所在地
- 〒350-0233
埼玉県坂戸市南町9番9号 ゼネラルビル
TEL. 049‐298-5801
FAX. 049‐298-5802 - 設立
- 2017年1月16日
沿革
- 2017年1月
- 埼玉県坂戸市にて R&A Consulting 株式会社設立
- 2017年11月
- RAC Human Academy 講習施設竣工
- 2018年3月
- RAC Human Academy 開校